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桜桃忌

 投稿者:やませ  投稿日:2008年 6月19日(木)17時41分27秒
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  今日は、太宰治の誕生日であり、命日でもある。
生誕99周年、没後60年だとか。
何をいまさら太宰治?と思うだろうが、高校の教科書にも取り上げられた本県出身の作家である。
何度となく自殺未遂を繰り返し、最後は入水自殺を図り愛人と心中した、当時にしてはセンセーショナルなお人である。愛人と死なれるなんて残された妻はたまったものじゃない。人騒がせな、身内にはいてほしくないタイプのお人である。
太宰の親は戦前の貴族院議員だった人で、生家は金木町の豪勢なお屋敷であった、一時は斜陽館という旅館だったが、今は人手に渡っている。太宰の小説は若いときに罹るはしかのようなもので、ミーハーな僕は高校二年のときに金木町の生家へ行き、芦野公園にある文学碑を見てきたことがあった。
碑には「選ばれてあることの恍惚と不安とが我にあり」と刻まれてある。

親が立派過ぎると子はぐれるということを、まま耳にする。
親を模範とするか、反面教師とするかは子の感受性次第であろう。
この間のアキバの通り魔だって、最初は遠い東京の出来事かと思って見ていたら犯人は本県出身だった。
正直に言って、よかった………三沢高校でなくて、と僕は思った。
県下有数の進学校、青森高校と聞いて、その昔はとても入れた高校ではなかったなあと思い出した。

親は子の犯罪に対して、どのくらいの責任があるか、責任を負うべきか。
あの自宅前での会見を見て、気の毒と思うか、親の育て方が悪いと思うのか、成人した子が自分の行動に責任を取るべきと思うのか、いろんな意見があろう。

田舎の高校を出て、就職して、彼女のいない二十代前半を送って、誰とも触れ合わない休日をときに過ごし、何者でもない自分を知る。
ここまでは彼も僕も同じ境遇である。
僕は罪を犯すこともなく、なんとか今日までやってきた。
携帯もパソコンもない当時、唯一の楽しみは気の知れた友人に手紙を書くこととと読書だった。
有り余る時間でいろいろなことを考えたから短絡的な犯行に走らずにこれたのかもしれない。

それにしても、どうしてそこまで自暴自棄になって、あんな犯罪を犯したものか………。
 
 
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